毎年春になると届く、固定資産税の納税通知書。マイホームやマンション、土地をお持ちの方にとっては、「金額が大きいだけに、ちょっと身構えてしまう支出」ではないでしょうか。
ワタシは無駄なところにお金を使わない主義なので、こういう”どうせ払うもの”こそ、払い方ひとつでどれだけ取り戻せるかを毎回しっかり考えるようにしています。実は固定資産税は、住民税や自動車税以上に「払い方の差」が金額になって効いてくる税金なんですね。
なにせ金額が大きいですから、たとえば還元率の差がわずか1%でも、20万円なら2,000円。けっこうな差になってきますよね。今回は2026年時点で、固定資産税をいちばん得に納める方法を、手間とのバランスも含めて整理していきます!
まず押さえたい、固定資産税の基本
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地・家屋を所有している人に課税される税金です。市区町村から納税通知書が届き、年4回に分けて納めるのが一般的ですね(納期は自治体によって異なり、たとえば東京23区は6月・9月・12月・翌2月です)。
ここでひとつ覚えておきたいのが、多くの地域では「都市計画税」も一緒に課税されているという点です。納税通知書の金額は、固定資産税+都市計画税の合計になっていることが多いんですね。どちらも同じ納付書で払えますので、お得術の対象としてはまとめて考えてOKです。
2026年の現実:スマホ決済の”税金ポイント”は、ほぼ終わりました
「固定資産税はPayPayでポイントを稼ぐ!」——そんなイメージをお持ちの方、その情報はもう少し古いかもしれません。
かつてはスマホ決済の請求書払いで税金にもポイントがついた時期がありました。ですがPayPayが2022年に請求書払いのポイント付与を終了して以降、楽天ペイ・au PAY・d払いなども、税金や公共料金といった公金の支払いをポイント付与の対象外にする流れが広がっています。
2026年現在、スマホ決済そのもので固定資産税を払うメリットは「ポイント」ではなく、「自宅から24時間、手数料なしで、現金いらずで払えるラクさ」に移ったと考えておくのが無難ですね。(ただし、後ほど紹介する”ある裏ルート”を使うと、楽天ペイでもしっかり得をする方法が残っています。)
支払い方法別 ポイント&手数料 早わかり比較
固定資産税で選べる主な払い方を、2026年時点のポイント還元と手数料の観点で並べてみました。
| 払い方 | ポイント還元(2026) | 手数料 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 多段ルート (eL-QR×楽天ペイ) |
2%前後 | なし | 手間をかけても得を最大化したい |
| クレカ直接納付 (地方税お支払サイト) |
カード還元 1.0〜1.2%など | あり(約0.8%) | 手間なくサッと得したい・高額 |
| nanacoチャージ→セブン払い | チャージ分 0.5% | なし | 確実に得したい(ただし上限に注意) |
| スマホ決済(請求書払い) | ほぼ対象外 | なし | とにかくラクに払いたい |
| 口座振替・現金 | なし | なし | 払い忘れを防ぎたい |
結局、いちばん得する払い方は?
固定資産税の場合、答えは「どこまで手間をかけられるか」でほぼ決まります。得を最大化したいなら多段ルート、手間なくサッと得したいなら高還元クレカ。この2つを軸に見ていきましょう!
【いちばん得する】eL-QR×楽天ペイの”多段ルート”(約2%)
固定資産税の納付書に「eL-QR」がついていれば、楽天ペイの「請求書払い」で納められます。楽天ペイの請求書払いそのものにポイントはつきませんが、支払いに使う「楽天キャッシュ」をどう用意するかで還元率が大きく変わってきます。
ポイ活上級者の間で知られているのが、次のような”多段チャージ”ルートです。
- 起点カード →(チャージ)→ ANA Pay……起点には、エポスゴールド(年間100万円利用ボーナス込みで実質1.5%)などを使います。
- ANA Pay → 楽天Edy → 楽天キャッシュ……ANA Pay側で0.5%分のANAマイルが乗ります。2026年2月の楽天ペイアプリ更新で、iPhoneでも楽天Edyから楽天キャッシュへ回せるようになりました。手数料のかかるコンビニの「楽天ギフトカード」を経由せずに済むのが良いところですね。
- 楽天キャッシュ →(楽天ペイ請求書払い)→ 固定資産税を納付
ポイントはエポスポイント・ANAマイルへ分散して貯まりますが、合計するとタイミング次第で2%ほどを狙えます。固定資産税は金額が大きいので、2%でも数千円分のリターンになりますね。
起点になるカードは、エポスゴールド以外にもあります。
- VポイントカードPrime……日曜日の利用(チャージ含む)で1.5%還元。ただし2025年3月末で新規発行が終了しており、すでにお持ちの方だけの”既得権”カードです。
- V NEOBANKデビットカード(Vポイント版)……月1,000円以上の利用でいつでも1.5%還元、しかもANA Payへのチャージもポイント対象(2026年6月時点)。審査がなく年会費も無料なので、これから起点を用意したい方にはいちばん現実的ですね。
⚠️ 大きな注意点があります。エポスカードは2026年8月1日から、他社サービスへのチャージが通常ポイントの付与対象外になります(年間利用ボーナスのカウントは残ります)。つまりエポス起点で約2%を狙えるのは2026年7月末までで、8月以降はエポスのチャージ還元(通常0.5%分)が無くなるぶん、さらに目減りします。また、各サービスのチャージ上限や請求書払いの上限、そして「チャージ先が還元対象か」は改定が多い領域です。実行前に各アプリの最新案内を必ず確認してくださいね。
【いちばん手軽】高還元クレカ ×「地方税お支払サイト」
「そこまで手間はかけたくない。でも確実に得したい」という方には、こちらが本命ですね。2023年4月から、全国の地方税が「地方税お支払サイト(eLTAX)」でクレジットカード納付できるようになりました。納付書に「eL-QR」や「eLマーク」がついていれば対象です。
気をつけたいのがシステム利用料(手数料)。固定資産税のような高額帯では、おおむね0.8%前後で頭打ちになります(税込)。
| 納付額 | システム利用料 | 実質の手数料率 | 1.2%還元カードなら手取り |
|---|---|---|---|
| 100,000円 | 約782円 | 0.78% | +418円(+0.42%) |
| 150,000円 | 約1,195円 | 0.80% | +605円(+0.40%) |
| 200,000円 | 約1,608円 | 0.80% | +792円(+0.40%) |
考え方はシンプルで、「カードの還元率が手数料率(約0.8%)を上回っていれば、その差額がまるごと得」という引き算です。還元率1.0%以上のカードならプラス、1.2%クラスなら20万円で約800円のプラスになりますね。多段ルートには負けますが、サイトでカード情報を入れて数分で完結する手軽さが最大の魅力です。
逆に、還元率0.5%程度のカードだと手数料に負けてしまうので、ここは注意してくださいね。
【確実派】nanacoチャージ × セブンカード・プラス(ただし上限に注意)
手数料を払いたくない方には、クレジットカードでnanacoにチャージ → セブン-イレブンで納付するルートもあります。nanacoでの支払い自体にポイントはつきませんが、チャージ時にカードのポイント(セブンカード・プラスで0.5%)がつくので、その分だけ得をします。手数料はかかりません。
ただし固定資産税では、nanacoのチャージ上限(おおむね月5万円・1回3万円など)が大きなネックになります。納付額が10万円・20万円となると、複数月に分けてチャージしたり、複数枚を使ったりと手間が増えてしまうんですね。少額の納期分には使えますが、高額な固定資産税の本命にはなりにくい、という印象です。
なお、かつて定番だったリクルートカード(1.2%)は、2020年3月12日以降カードnanacoへの新規チャージ登録ができなくなり、さらに電子マネーチャージのポイントは月3万円までに改悪されています。今から新しく作れる高還元nanacoルートは、実質セブンカード・プラス(0.5%)だけと考えておくのが現実的ですね。
固定資産税ならではの、見落としがちな注意点
最後に、固定資産税ならではのポイントを3つだけ。
① 軽減措置が正しく効いているか、通知書を確認しましょう。住宅用地には課税標準を軽減する特例(小規模住宅用地は1/6など)があり、新築住宅にも一定期間、税額が1/2になる軽減があります。まれに適用漏れもあるようなので、金額に違和感があれば自治体に確認してみるのが安心ですね。
② クレカ納付の手数料は「納期ごと」にかかります。年4回に分けて払うと手数料も4回分。可能であれば全期分を一括で納めると、手数料の最初の固定分が1回で済むぶん、わずかですが有利になるケースがあります。
③ 事業用の「償却資産税」は別物です。店舗や事務所の設備などにかかる償却資産税も固定資産税の一種ですが、こちらは申告が必要な別カテゴリーです。賃貸経営や事業をされている方は、納付手数料を経費にできる場合もあるので、税理士さんに確認してみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
Q. 分割(年4回)と一括、どちらが得ですか?
A. ポイント還元率は同じですが、クレカ納付の手数料は納期ごとにかかるので、一括のほうがわずかに有利になることがあります。資金繰りと相談して決めるのが良いですね。
Q. 都市計画税もポイント対象になりますか?
A. 固定資産税と都市計画税は同じ納付書で、合算して払います。払い方によるポイントも合計額に対してつくので、まとめてお得になりますよ。
Q. 賃貸経営をしています。納付手数料は経費にできますか?
A. 事業用不動産にかかる固定資産税やその納付手数料は、経費として扱えるケースがあります。判断に迷うときは税理士さんや税務署に確認するのが確実ですね。
Q. 結局いちばんおすすめは?
A. 手間をかけてでも得を最大化したいなら多段ルート、手間なくサッと得したいなら高還元クレカ×お支払サイト。ご自身のスタイルで選んでみてください。
まとめ:高額だからこそ、払い方で差がつく
固定資産税は金額が大きいぶん、払い方を選ぶだけで数千円単位のリターンが狙える税金です。ざっくりまとめると——とことん得したい方は「eL-QR×楽天ペイの多段ルート」、手間なく確実に得したい方は「高還元クレカ×地方税お支払サイト」。この2択で考えるとスッキリしますね。
同じ”税金×ポイント”の考え方は、住民税でもそのまま使えます。あわせてこちらもどうぞ → 住民税は”払い方”で損してるかも。会社員が選べない理由【2026年版】
「手数料を引いても得になる高還元カードって、結局どれ?」という方は、こちらも参考にしてみてくださいね → 知らないと損!とっておきの高還元率カードをご紹介します!
あなたの固定資産税が、少しでも軽くなりますように。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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