1,500か所を超える世界中の空港ラウンジが使えることで有名な「プライオリティ・パス」ですが、ゴールドカード以上のハイステータスなクレジットカードの会員特典として付帯していることが多いのはよく知られています。その中でもこれまで「楽天プレミアムカード」は年会費11,000円にもかかわらず空港ラウンジを無制限に利用できるプレステージ会員で提供してきましたが、2025年1月からは年間5回まで無料となる改悪が発表されました。いままで楽天プレミアムカードでプライオリティ・パスを使い倒していた方や、同時に発表された楽天ポイント付与率の改悪により楽天プレミアムカードを退会される方も多くいることでしょう。そんなプライオリティ・パス難民の方やコロナ禍も明けて海外旅行や出張でバンバン飛行機に乗るという方にもおトクにプライオリティ・パスをゲットできるクレジットカードを確認していきます。


プライオリティ・パスのプランは3種、狙い目はプレステージ会員
世界145か国、600を超える都市にある1,500か所以上の空港で利用できるプライオリティ・パスの会員プランは以下の3種ですが、多くのハイステータスなクレジットカードに付帯するプランは利用料金の負担や利用回数制限のない「プレステージ」が多いため、本記事ではおすすめの「プレステージ」会員資格が付帯し、かつ年会費3万円までの高コスパなカードを見ていくことにします。なお「楽天プレミアムカード(5回まで無料)や最近リニューアルした本家アメックスのアメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード(2回まで無料)のように無料利用回数に制限があるプライオリティ・パスを提供するカードもあります。
利用できる空港ラウンジはプライオリティ・パス公式サイトのラウンジ検索はこちらから。
会員プラン | スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ |
年会費 | 99USD(14,850円) | 329USD(49,350円) | 469USD(70,350円) |
利用料金/回 | 35USD(5,250円) | 11回目から35USD(5,250円) | 無料 |
無料利用回数 | なし | 10回まで | 無制限 |
同伴者料金 | 35USD | 35USD | 35USD |
円安の影響で同伴者利用を含む利用料金が軽く5,000円超えとなっている現在、利用料金がかからないプレステージのお得感がより高まっています。最近リニューアルしてより若者向け特典を充実させたアメックス・ゴールドプリファードは年間2回まで無料ですが、海外旅行の往復で使うと2回の無料利用は終わってしまうことになるので、次からは5,000円以上の利用料金を支払ってまでラウンジを利用するかと言われると疑問ですよね。同様に年間5回まで無料の楽天プレミアムカードも微妙ですので、年に2回以上海外に行かれる方にはやはり無制限のプレステージが付帯するカードがよいですね。また御夫婦で海外旅行に行かれる方には家族カードでもプライオリティ・パスを発行できるカードがオススメです。楽しい海外旅行の際にパートナーのラウンジ利用で5,000円もかかるのはちょっともったいないですし、追加料金がかかるから利用しないというのもさらにもったいないと思いますので。
プライオリティ・パスが付帯する高コスパなカード4選
楽天プレミアムカード付帯のプライオリティ・パス(P.P.)から乗り換えを検討されるなら、圧倒的にコスパのよい下記の4枚がオススメです。
カード | 年会費+ P.P.発行費用 | 優遇反映後の P.P.維持コスト | 家族カードの P.P.発行 | 特長 |
![]() セゾン・アメックス ・ローズゴールド | 年会費11,000円 +11,000円 | 11,000円 | 不可 | 初年度年会費無料 +年1回利用で 翌年会費無料 |
![]() セゾン・アメックス ・ゴールド | 年会費11,000円 +11,000円 | 11,000円 | 不可 | 初年度年会費無料 インビテーションで 年会費永年無料 |
![]() JCB ゴールド ・ザ・プレミア | 年会費11,000円 +ザ・プレミア利用料5,500円 +0円 | 11,000円 | 不可 | 前年利用額100万円以上で ザ・プレミア利用料5,500円が無料 【インビテーション条件】 JCBゴールドを2年連続で100万円 以上利用または1年で200万円以上 利用でザ・プレミア招待メールあり |
![]() 三菱UFJカード・プラチナ ・アメックス | 年会費22,000円 +0円 | 22,000円 (+1名分無料) | 可 | 家族カード1名無料 (2人目以降3,300円) ※家族会員にもP.P.無料発行 |
保有コストと利用ニーズに合わせたカード選びを
コスパ重視&手っ取り早くプライオリティ・パスを手にいれたい方は、2024年5月からカード特典がリニューアルしたセゾン・ローズゴールド・アメックスがいいですね。なんといっても年1回利用で翌年会費が実質無料のゴールドカードは持っていて損はありません。永久不滅ポイントの還元率も0.75%とまずまずで、券面もカッコいいデザインと可愛いカラーで男女問わず支持されそうです。
セゾンゴールド・アメックスをお持ちの方は、11,000円追加でプライオリティ・パスのプレステージが付けられます。すでに永年無料化されている方も結構多いのではないでしょうか。上記のローズゴールドとほぼ同等スペックですので使い勝手もよいですね。
将来的にJCBの最上級カードのJCB THE CLASSを目指すなら、まずはJCBゴールド・ザ・プレミアへのグレードアップ目的でJCBゴールドに入会、初年度年会費無料の1年間で200万円利用すれば2年目からザ・プレミアに昇格できます。余談ですが最近THE CLASSのインビテーションのハードルが下がっているという話も聞きますので、THE CLASS修行は狙い目です。もちろんTHE CLASS(年会費55,000円)に昇格してもプライオリティ・パスのプレステージ会員が無料付帯します。さらにTHE CLASSなら同伴者1名無料、2人目から2,200円追加で利用できるため、家族との旅行でも部下との海外出張でもスマートにラウンジへ連れていってあげられそうです。さすがJCBの最高峰カードといったところですね。
御夫婦で海外旅行を楽しむ方は、上記のプライオリティパス付帯のカードをそれぞれ1枚づつ持つのもよいのですが、MUFJプラチナアメックスに家族カードを無料で追加するのもひとつの方法です。家族カード1名分の年会費とプライオリティ・パスのプレステージが無料のため実質コストは一人あたり11,000円です。さらに18歳以上のお子様などのご家族で海外に行かれるような場合、2人目の家族カードとプライオリティ・パスがわずか3,300円の追加年会費だけで発行できてしまうのです。ラウンジを一回利用するだけで家族会員の年会費の元がとれ、年会費計25,300円で3名分のプライオリティ・パスまで発行できるMUFJプラチナ・アメックスのコスパの良さには正直驚かされます。
今後のメインカードやインビテーション獲得の方向性も考慮して、海外に行かれるならプライオリティ・パス特典のついたご自身に最適なクレジットカードを選ぶとよいのではないでしょうか。今回は少しラグジュアリーなサービスであるプライオリティ・パスの選び方についてまとめてみました。
以上、みなさまの参考になれば嬉しいです。
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