クレジットカードには限度額(=利用可能枠)がありますが、カードを作成したときの台紙に記載があるぐらいで、あまり意識していないことも多いのでは?私も以前は100万円の限度額があるということは知っていたぐらいで、特に意識していませんでした。実はカードの限度額は増減できるんです。今回はそのいくつかの方法について解説します。
クレジットカード限度額(利用可能枠)が少ないことによるデメリット
あるとき新居の入居費用や引っ越し代、家具を揃えるのをすべてクレジットカードで決済しました。少しお値段が張ったのですが、気に入ったデザイナーズ照明を購入するのにカードを出したところ、店員さんに「こちらのカードですがご利用いただけないようです…」と言われ、もしや不正利用か?と慌ててすぐにカード裏面のカード会社のゴールドデスクに電話したところ、私の利用可能枠を超えてしまうため、次回のお支払いが終わるまでカードは使えないとのこと。ではいま10万円程使いたいのですぐに増額してもらえないか尋ねると、審査が必要なためすぐにはできないと言われ、仕方なくそのカード利用を諦めてATMへ行く羽目になりました。
一般カードだと当初は30万円とか50万円の利用枠設定も多いと思います。普段そんなに使わないので気にならないかも知れませんが、利用枠が少なくて支払いをひとつのカードにまとめられないのは、家計管理上も付与されるポイントも分散してしまいデメリットといえると思います。
クレジットカード限度額(利用可能枠)はどこで確認できる?
カードの利用枠はカード作成時に送付される台紙に記載があります。またカードのアプリやWebサイトにログイン後に利用可能額が表示されることが多いです。カードの枠には大きくショッピング利用枠とキャッシング利用枠に分かれており、さらに分割払いやボーナス払いの枠もありますが、こちらはショッピング枠に含まれます。この枠はカード会社の独自の審査で個別に決まります。カードは学生、一般、ゴールド、プラチナのようにカードのランクで上限額も決まっており、概ね一般カードが最高100万円、ゴールドカードが最高300万円が多いようです。ただし、最初から満額で設定されていることは少なく、利用実績によってカード会社が見直しをすることがあります。ただこれはカード会社に申請することで増額または減額することが可能です。
クレジットカードの利用枠が大きい3つのメリット
カード限度額が高いと余裕が生まれ、実用面でのメリットが大きいです。特に実感するのは次の3つではないでしょうか。
- 高額なお買い物や結婚式、引っ越しなどライフイベントに対応できる
- カード支払いがメインとなる海外旅行でも安心
- ボーナス払いが有効活用できる
3点目のボーナス払いの活用ですが、ボーナス払いは手数料なしで年2回のボーナス月に支払いを先延ばしにできるサービスですが、その利用額は支払うまで解放されないため、例えば100万円の利用枠のカードで60万円ボーナス払いにしてしまうと、その代金を支払うまで40万円しか使えないことになります。これが300万円利用枠があれば、60万円ボーナス払いで使っても残りは240万円あるのでまだまだ余裕がありますよね。ボーナス払いは金利・手数料もかからずに、資金の有効活用(支払いの先送り)ができるので計画的に利用したいですね。
キャッシング枠にご注意
カードキャッシングは現金がすぐに借りれるため便利ですが、金利が利息制限法上限ギリギリで消費者金融並みに高いことが多いので、利用は短期間の緊急利用にとどめましょう。またキャッシング枠はその金額を借り入れていることと同じなので、住宅ローンの審査などにも影響します。私はメインカードに最低の10万円しかつけていません。他のカードはキャッシング枠0円です。あとからでも必要があれば(当ブログの読者の方にはないと思いますが)キャッシング枠をつけることは可能です(要審査)。
利用可能枠を増やす方法は3つある
ではこの利用可能枠を増やすにはどうするか。3つの方法があります。
- 恒常的な利用可能枠の引き上げ
- 臨時の一時増額(2ヶ月有効)
- 一般カードからゴールドカードなどの上級カードにアップグレードする
1.の利用可能枠の引き上げはカード会社のWebサイトから申請することが多く、希望額を選択して申請すると1〜2週間程度で書面で回答が来ることが多いです。
2.の臨時増額も同様にWebから申請することが多いのですが、利用の2週間前には申請しておきましょう。1.と比較して希望が通りやすいのですが、増額は2ヶ月間に限定されます。それよりも長い期間が必要な場合、臨時増額ではなくカード利用枠の引き上げを選んだ方がベターです。
3.はそもそも300万円の利用枠が必要なのに、最大100万円の一般カードではそもそも対応できないことからゴールドカードなど上位カードにアップグレードする方法です。最近はゴールドカードもお手頃な年会費で持つことができるものもありますので、一般カードからステップアップすることをオススメします。オススメのゴールドカードは以下の記事をご覧ください。
カード利用枠増額申請にあたってやるべきこと
カード会社は審査にあたって、顧客の信用情報をまずチェックします。自社の持つカード利用情報とCICなどの信用情報機関のデータ(いわゆるクレヒス)です。カードやローンの支払い遅延(事故)をしていないことはまず前提になりますが、勤務先登録、年収、家族構成、現住所や持ち家・借家の別などを、カード会社のWebサイトから更新できる範囲で構いませんので、最新の情報にアップデートしておきましょう。かなり前に作ったカードだと転職前の勤務先が登録されていたりしますので、それでは正しく審査がなされなく、希望額の審査が通らない可能性もあります。審査にあたり勤務先は非常に重要な項目ですので、アップデートすることをオススメします。またキャッシングは枠があってもよいですが、審査前の利用は控えるとよいでしょう。
まとめ:余裕のあるカード利用枠で快適なカードライフを
カード利用枠が大きいと不正利用を心配される方もいるかもしれません。不正利用はカード会社も対策を講じており、万一不正利用された場合も補償される(いったんの支払いもなし)ため、利用者に実質的に不利益はありません。
また利用枠の大きいカードを持っていると他のカードが作りにくくなると心配をされる方もいるかもしれません。実際に私は日頃利用しているカードのほとんどを上限額まで引き上げていますが、特に新しくカードが作れないということは今のところありませんので、新規発行にはまず影響ないと思われます。
ゆとりのあるカードライフは余裕のある利用枠から、クレジットカードをもつなら最大限に活用できるようカード利用枠の増額申請にチャレンジしてみたり、上位カードにステップアップしてみてはいかがでしょうか。
以上、参考になれば嬉しいです。これからもおトクになる記事を書いていきますのでよろしくお願いします。
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