2022年8月にセゾンカードから新たなゴールドカード「セゾンゴールドプレミアム」がリリースされました。セゾンのゴールドカードといえば「セゾンゴールドアメックス」が人気ですが、これに取って代わるおすすめのおトクなゴールドカードなのでしょうか。早速カードスペックなどおトクポイントを確認してみましょう!
ポイント①:年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費永年無料
SAISON GOLD Premiumの年会費は11,000円(税込)です。年間100万円以上ご利用で翌年以降の年会費永年無料となり、いわゆる100万円修行が可能なカードです。
年会費については、セゾンカードからのインビテーションで入会される方を除き初年度から11,000円がどうしてもかかってしまうようです。このクラスのゴールドカードであれば格上のJCBゴールド同様、初年度年会費無料特典は欲しいところですね。
初年度年会費を回収できるかも?新規入会キャンペーン実施中
こちらのカードは初年度から年会費はかかってしまいますが、新規入会キャンペーンが常時実施されており、なかでもVISAとJCBブランドはカード利用で年会費の元が取れるキャッシュバックとなっています。ただしカード年会費の11,000円満額を獲得するには少し複雑なので、条件を見ていきましょう!



【VISA/JCB/アメリカン・エキスプレス共通】
特典① カード発行月+3ヵ月間のカードご利用金額の10%、最大8,000円をキャッシュバック。(キャッシュバック時期は「対象期間終了月 + 3ヵ月後の引き落とし分」へ充当)
カード発行が4月の場合、キャンペーン期間は4月〜7月末となり、この期間内に8万円の利用で満額8,000円のキャッシュバックとなります。なお、キャッシュバック時期は同年10月となります。
さらにVISA/JCBブランドでは追加でキャッシュバック特典があります。(対象期間:カード発行月+3ヵ月間)
特典② キャッシュバック内容と適用条件
- VISAブランド:ソフトバンク、ドコモ、au、ワイモバイルのスマホご利用料金の30%をキャッシュバック
- スマホ利用料金は通話料と通信料が対象( 通話料、通信料に含まれるその他利用分も対象)
- スマホの端末購入代金やアクセサリー購入等は対象外
- JCBブランド:3か月連続でQUICPay利用金額の30%(月上限1,000円)をキャッシュバック
- 「Apple Pay」「 Google Pay 」「セゾンQUICPay」のいずれかを使い、日本国内のQUICPay加盟店で、お店の端末にスマートフォンをかざして支払うご利用分が対象
つまり、VISAとJCBブランドなら特典①+②の最大で年会費11,000円相当がキャッシュバックされるイメージです。特典①はカード発行月を含む4ヶ月間に8万円利用すれば満額達成ですが、特典②はそれぞれ条件がかなりややこしいので要注意です。
VISAブランドは上記4キャリアの”スマホ利用料金のみ”がキャッシュバックの計算対象で、端末の購入代金やアクセサリー購入代金は対象外とのこと。オプションサービスやサブスクの利用料金等は「その他利用分」に入ると思われます。(個人的な見解ですが、カード会社が携帯電話の料金明細を見れないので、どのように通話・通信料と端末割賦代金の内訳を確認しているのか疑問が残ります…おそらく一括購入でカード支払いの場合は対象外で、毎月の請求額に含まれる割賦購入代金は対象なのかと)
JCBブランドは3か月連続してスマホでQUICPayを利用することが条件です。月1,000円が上限なので月に3,333円以上QUICPay加盟店で決済が必要です。コンビニを日頃利用される方だとクリアしやすいかもしれませんが、最近はセルフレジ導入がすすむ大手スーパーなどでもQUICPayが利用できるお店が多くなってきましたので、お近くのスーパーで使えるか要チェックです。なお、Suicaチャージ・オンラインショップなど非店頭のオンライン決済利用分は対象外なのでご注意を。(ちなみにセゾンカードのキャンペーンサイトには3か月連続と書いてありますが、注釈の利用例では4ヶ月の期間内にQUICPay利用のない月があってもキャッシュバック対象となっているので3か月”連続”とする意味がわかりませんでしたが、3か月連続と謳っているので、素直に3か月連続で利用しておきましょう。)
しかし、VISAもJCBブランドもこれだけ複雑かつ面倒な条件を達成してやっと最大3,000円のキャッシュバックでは正直ちょっと割が合わないですよね。発行月を含む4ヶ月間に8万円利用で8,000円キャッシュバック達成するだけで、あとはスルーするというのもアリかなと思います。
なお、アメックスブランドには特典②はなく、通常のセゾンアメックスブランド共通の「セゾン・アメックス・キャッシュバック」がありますが、これは新規入会特典と関係ないのでここでは割愛します。
ポイント②:メタルサーフェイス券面のカードフェイス
「クレジットカードで日本初となるメタルサーフェイスカードを採用しており、ゴールドの上質な輝きと金属の質感が表現されたプラスチックカードです。」とセゾン公式Webに記載がありますが、金属製のカードはアメックスやラグジュアリーカードが先行していたような…”メタルサーフェイス”ということで表面だけが金属のプラスチックカードということが”日本初”なのかなと思いました(そんなのどうでもいい気がしますが…笑)

三井住友NLのような完全ナンバーレスカードではなく、最近主流の情報はすべて裏面に集約されているデザインのカードで、こちらは可もなく不可もなくといったところですかね。個人的にはノーエンボスカードな点以外はあまり魅力を感じませんでした。
ポイント④:年間50万円以上ご利用で「どこでも最大1%ポイント還元」
50万円以上のご利用の翌月末までにボーナスポイント(0.5%)が進呈されます。その後も50万円ごとに0.5%のボーナスポイント(2,500円相当)が付与され、基本還元率(0.5%)と合わせて最大還元率が1%になります。家族カードのご利用分も対象となります。ただし、永久不滅ポイント付与対象外のご利用分は年間ご利用金額に積算されません。
つまり50万円毎に0.5%分のボーナスポイントがもらえるということで、例えばカード利用額が49万9,999円だとボーナスポイントは付与されないこととなり注意が必要です。50万円、100万円超えたところで利用を止めるのは結構難しく、50万円に届かないのは最悪ですがオーバーすればするほど無駄になり、還元率1%からダウンしてしまいます。
そもそも1%還元のカードは、楽天カードやdカードをはじめとする年会費無料のカードも多く存在しますし、リクルートカードなら還元率1.2%です。当ブログでもおすすめしている三井住友カードゴールドNLなら基本還元率の0.5%に加え、年間100万円利用で10,000円分のVポイントがもらえるので実質1.5%還元(100万円利用時)になりますね。そのため還元率でそこまで有利なゴールドカードとは言えないのかなと思います。
ポイント⑤:映画館でいつでも「映画料金1,000円」
今回のセゾン新ゴールドカードの特典の目玉と言っても過言ではない、対象の映画館で映画料金がいつでも1,000円で鑑賞できる「選べるゴールド優待」サービスです。
この優待サービスを使うには、セゾンPortalアプリから「選べるゴールド優待専用サイト」にアクセスして「映画料金1,000円」のお申し込みが必要です。また毎月最大3枚までの制限があります。少々手間ですが、月3枚なら年間36枚、よっぽどの映画好きでなければ間に合いそうですね。映画鑑賞料金は通常大人で1,800円(イオン)〜2,000円(TOHO)なので、TOHOシネマズなら50%OFFということになります。1枚の差分1,000円×3枚の3,000円/月おトクになり、年間36枚フル活用すれば36,000円のおトクになります。年会費の元をとるには11枚利用すればよいので月に一回以上映画を観る映画ファンにはおすすめできますね。私はそこまで頻繁に映画を観に行かないライトユーザーなのですが、チケットをもらって家族で使ったり、友人と映画に行く際に譲ってあげたりするのもいいですね。
映画1,000円に加え、ベネフィットステーションの優待サービスが利用可能
実はこの映画優待サービスは企業の福利厚生サービスなどを手掛ける「ベネフィット・ワン」が提供しています。上記の通り、チケット申し込みから入手まで多少の時間がかかりますので、「今日暇だから映画観に行くか!」と思い立ったときに利用するというよりも、事前(12時間前〜1時間前まで)に申し込んでおく利用スタイルになりますね(私は計画的に映画を観に行く習慣がなく突発的に観に行く傾向があるので、個人的には使い勝手がイマイチかなと思いました)。ただこの映画1,000円サービス以外にも「選べるゴールド優待」として飲食店やレジャー施設でベネフィットステーションの優待サービスが受けられるので、上手に優待を利用するとおトクになりますね。(実際に私もベネフィットステーションで遊園地や日帰り温泉の優待を利用しました。)
お勤めの会社の福利厚生サービスに「ベネフィット・ワン」のベネフィットステーションがある方は、特典が重複するのでご注意を!(ただし、ベネワンの特典に映画1,000円はありません)まずはご勤務先の福利厚生サービスを調べてみましょう!

- TOHOシネマズ:デジタルクーポンコード(大人1,500円・12時間後受取)
- ユナイテッドシネマ/シネプレックス:コンビニ発券(大人1,300円・即時発券)
- ティ・ジョイ:デジタルクーポンコード(大人1,400円・6時間後受取)
- 109シネマズ&ムービル:デジタルクーポンコード(大人1,500円・6時間後受取)
- MOVIX&SMT直営映画館:コンビニ発券(大人1,400円・即時発券)
- イオンシネマ:デジタルクーポンコード(大人1,300円・1時間後受取)
- ヒューマックスシネマ:デジタルチケット(大人1,500円・即時発券)
- シネマサンシャイン:デジタルチケット(大人1,300円・1時間後受取)
- チネチッタ:コンビニ発券(大人1,600円・即時発券)
映画を1,000円で観るならイオンカードも検討の余地あり

「イオンカード(ミニオンズ・デザイン)」なら、イオンシネマ限定になりますが年間12枚まで1,000円(税込)で観られる「特別鑑賞シネマチケット」が購入できます。さらに「ドリンク(Sサイズ)・ポップコーン(Sサイズ)セット引換券付きシネマチケット」が年間18枚まで1,400円(税込)にて購入できるようになりました。しかもイオンカードは年会費無料です。セゾンとイオンのカードを両方持つと年間66本かなりおトクに映画が観れますね!これはコアな映画ファンには嬉しいのではないでしょうか。
ポイント⑥:コンビニ・カフェで「最大5%ポイント還元」
年間のカードご利用金額に応じて、下記コンビニ・カフェでのポイント還元率がアップします。2.5%からスタートして、カードの年間利用額が15万円を超えると4%、30万円以上になると最大の5%となります。(下図参照)

◼️対象店舗
コンビニ:セブン-イレブン / ローソン
カフェ:スターバックス / 珈琲館 / カフェ・ド・クリエ / カフェ・ベローチェ
三井住友カードナンバーレス(NL)では、一般カードでもコンビニ4社とマクドナルドで、スマホのタッチ決済で最大7%還元となりますが、おそらくこの三井住友NLカードの特典を意識したのでしょう。三井住友NLカード同様ファミマは対象外ですが、三井住友にはないカフェが充実しているのでスタバなどカフェを常用する方には地味に嬉しい特典かもしれませんね。
(22年11月追記)三井住友カードNLは10月よりタッチ決済で5%還元の対象をコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、セイコーマート、ポプラ)とドトールやサイゼリヤなど大手外食チェーン8ブランドに拡大しており圧勝ですね。詳しくは以下の記事をご覧ください。
(22年11月追記)2022年12月16日より、上記の三井住友カードNLの5%還元からファミリーマートが対象外となりました。
(23年1月追記)2023年1月12日より、上記の三井住友カードNLの5%還元対象にすかいらーくグループ各店舗が追加になりました。詳細は下記リンクからご確認ください。
(23年3月追記)2023年3月から三井住友「Olive」がスタートしました。三井住友カードのタッチ決済で最大+15%還元も可能になるサービスなのでこちらも要チェックです。
(23年7月追記)2023年7月1日より、三井住友カードでは、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、通常ポイントを含む最大7%のVポイントを還元しています。
ポイント⑦:空港ラウンジサービスと旅行保険サービスも当然付帯
ゴールドカードなので国内主要空港とホノルル空港のラウンジは利用できます(他のゴールドカードと概ね同じサービス)。ただし世界中のほぼすべての空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスの権利はつきません。それなら同じ年会費でプライオリティ・パスのプレステージ会員($429)に入会可能な楽天プレミアムカードの方が個人的にはよいと思いました。
(23年3月追記)楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス特典が2025年1月からダウングレードして、利用回数制限なしのプレステージ会員から年間利用回数5回までに変更になりました。これは超改悪と言ってよいレベルの改悪といえますので、プライオリティ・パス目当てでのカードホルダーや海外出張などの多い方はカード見直しですね。
海外/国内旅行傷害保険は利用付帯でそれぞれ最高1,000万円の保障となっており、同社のセゾンゴールドアメックスであれば共に利用付帯(旅行代金等をカードで決済すると適用)ですが最高5,000万円ですので、ゴールドカードにしては非常に貧弱なスペックだと思います。補償額は多少低くても自動付帯(カードを所持しているだけで適用)になっていれば、このカードを積極的に選ぶポイントになるかとは思いましたが、ちょっと残念です。
まとめ:100万円修行をするまでの魅力があるかどうかは???なカード
現在提供されている特典を見る限り、他のゴールドカードと比べ魅力不足感が否めませんが、修行で年会費永年無料が実現可能なゴールドカードといったところでしょうか。また特典に条件がいろいろとあるため、個人的にはちょっといろいろ面倒だなという印象を受けました。もし友人におすすめのおトクなゴールドカードを聞かれたら、自分ならまずは三井住友ゴールドNLとエポスゴールドカードの修行を勧めると思います(あくまで個人の感想ですが…)。
ただ、映画が月に3本まで1回1,000円で見れるというのは映画ファンには刺さる特典でしょうし、カフェでの最大5%還元も対象のカフェを頻繁に利用する方には魅力的です(特にスタバのヘビーユーザーにはいいかもですね)。しかし、コンビニだったら三井住友NLカードの特典(7%還元)がありますし、スタバならJCBカードw(基本還元率+5%)でスタバカードにチャージして利用したり、映画を割引価格で観るなら曜日限定ですがauスマートパス会員ならauマンデーでTOHOシネマズが月曜日1,100円で、ドコモユーザーならドコモチューズデーでイオンシネマが火曜日1,100円(2024年3月26日サービス終了)になりますね。またイオンシネマなら前述のイオンカードで1,000円で観れたり、お勤めの会社の「ベネフィット・ワン」の福利厚生サービスを利用できればそちらでも割引鑑賞ができる(さすがに1,000円では見れませんが)ので「本当にこの特典が必要なのか?」をよく考えてから申し込みするとよいと思います。
ただし、インビテーションからの入会であれば、初年度もそれ以降もずっと年会費無料で持つことができますので、おすすめはインビテーションをもらっての入会ですね。これならノーリスクでゴールド取得&維持できるのでよいと思います。では、以下でインビテーションについて確認してみましょう。
年会費”ずっと無料”のプレミアムインビテーションを受けるには

SAISON GOLD Premiumのインビテーションは「プレミアムインビテーション」と呼ばれており、デジタルカードを含めたセゾンカードを保有し、カードを利用することでご案内が届く仕組みです。そのためインビテーション候補者のセゾンPortal上に現れる「ゴールドメーター」(カード利用回数によってメーターが上がるとの情報あり)が100%になるのを待つという作戦がよいかと思います。ただし「限られたお客様への特別なご案内」となっていますので、インビテーションにチャレンジしたい方はまずは年会費無料のセゾンカードを作って使ってみましょう。すでにセゾンの一般カードをお持ちの方はセゾンポータルを確認してみてくださいね。ゴールドメーターが表示されているかも。
私のセゾンポータルにはゴールドメーターが表示されないので、カスタマーセンターに聞いたところ、セゾンカードのゴールド以上のカードをお持ちの場合、本カードのインビテーションは発行していないという回答あり。私を含めセゾンゴールドアメックスなどをお持ちの方にはゴールドメーターがセゾンポータルに表示されないそうです。ゴールドメーターが表示された方はせっかくなので対象のセゾンカードで決済してインビテーションを獲得してくださいね。
以上、参考になれば嬉しいです。これからもおトクになる記事を書いていきますのでよろしくお願いします。
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